学校教育にダンスという科目が取り入れられ、テレビでもダンスというコンテンツが取り扱われることが増えました。親目線からどのダンスがカッコいいか、わかりますか?
ダンスといっても、ジャンルは様々あります。ヒップホップ、ジャズ、ブレイク、ロック、ワック、ポップ、ヴォーグ……。ジャンルに絞らずダンスを教えている教室もありますが、ダンスのジャンルには歴史がありますし、世界共通でカッコいいと認められたダンサーがいます。つまり、「このダンスがカッコいい」というのは多くの人の共通認識で出来上がっているのです。
あまり知識がないうちに適当なダンスを身に着けてしまうより、子供がやりたいジャンルの中で、カッコよく踊れるようになってくれる方が親としても嬉しいのではないでしょうか。
今回は、子供でもダンスはきちんとレッスンを受けた方がよい理由をお話したいと思います。
子供のうちからリズム感と体の使い方を感覚的に知っておくことが上達につながる
ダンスにはリズム感が必要です。音感は早いうちからと言われるように、ダンスで必要な音感も早いうちから身に着けた方が上達へ近くなります。
もちろん大人になってからダンスを始める人が伸びないというわけではありませんが、早いうちから身に着けておくと、音ハメと呼ばれる音楽と一体化した表現方法や、グルーブ感のある動きが出来ます。そうした技術を積み重ねることで、教えられた振り付けだけでなく自然と自分で踊れるようにもなります。
また、体の使い方については基礎的な動きをレッスンで習いますが、レベルは様々です。ダンスは決まった動きで表現するものではなく、音楽にあった自由な動きをするものなので、体の使い方を知っていれば知っているほどレパートリーも増えます。
自分の癖には気付きにくい。癖がつく前に正しい方法を学ぶべき
私もダンスをしていましたが、なかなか先生の振り付け丸ごとが真似できないことがありました。
似ているけれど何か違う、真似しているのにどこか変……。そんなとき、自分で違いに気付くのは意外に難しいのです。先生に見てもらうと、筋肉の使い方、体の方向け角度、リズムの取り方など、自分では気付けないことを教えてもらえます。
一度癖づいてしまうと、その癖が本人のいい味になることもありますが、目指すダンサーのスタイルと、自分の癖が違っている場合、早く直さなければ目標から遠ざかってしまいますよね。
自主学習も大切ですが、教えてもらう以外にも、指摘してもらうことが大切ですよ!
”楽しい”だけじゃなく”カッコいい”を追求すると心も育つ
習い事をさせる時には、その技術の上達以外にも人間としての成長を期待するものだと思います。
点数化されるテストだったり、柔道のような一段、二段などの階級はダンスにはありませんが、コンテストや一部の人だけが参加できる発表会などがあります。
そうしたものを目指す中で、少しでも上達したい、チームと動きをそろえてカッコよい作品にしあげたいという気持ちも芽生えてきます。また、ソロパートなどがあると舞台上の緊張感を味わったり、オリジナルの振り付けを考えたりとダンスだけでなく心も成長するいい機会になります。
ダンスを始めたころは楽しいことが一番ですが、カッコいを追求して目標が出来てくると人間としての成長も期待できます。楽しいだけではなく、仲間とぶつかり合ったり、自分の技術の壁に悩んだする。そんなダンスを通じて子供の心の成長を応援してみませんか?