GIGAスクール構想というものをご存知でしょうか。
名前は聞いたことがあっても詳しくは知らないという方もいると思います。
今回はGIGAスクール構想とは何かについて簡単に紹介していきます。
GIGAスクール構想は教育界のICT革命
GIGAスクール構想とは、
子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育の実現を目指す5ヶ年計画のことです。
https://www.mext.go.jp/content/20191225-mxt_syoto01_000003278_03.pdf
では実際にどのように一人ひとりに個別化した教育を保障したり、創造性を育むICTの活用をするのでしょうか。
その答えは、無線LANの整備と1人1台のPC、授業改革といった教育改革にあります。
ここからは具体的にどのようにGIGAスクールの実現をしていくかについて紹介していきます。
GIGAスクールを実現する4つのポイント
GIGAスクールを実現するために必要不可欠な改革の4つを紹介します。
この改革の4つの柱は大きく分けると2つに分けられます。
1つ目は「必要なものを準備する」ハード面。
2つ目は「必要なものをどう活用するか」というソフト面です。
このハードとソフトの両方を達成するための取り組みについて順に解説していきます。
1.校内どこでも使える無線LAN
1つ目は校内どこにいてもがWi-Fiつながるように無線LANを配備することです。
教室はもちろん、体育館などでもWi-Fiが使えるように無線LANを設置します。
そしてインターネットにつながるだけではなく、高速のネットワークであることが重要です。
高速のネットワークによって生徒全員が同時接続しても問題なく動作するような無線LANの設置が求められています。
無線LANがあることで、授業でのわからないことがすぐ調べることができるようになり、情報共有も捗るので、ICT活用にはなくてはならないものもの1つです。
2.1人1台のタブレットPC
2つ目は1人1台のタブレットPCの導入です。
タブレットPCの導入によって、
- すぐに調べることができる
- 授業資料の共有が簡単にできる
- 紙の印刷の必要がなくなる
といったことが可能になります。
これまでに導入されていたところでは、クラスに1台や学校全体で1クラス分といったように全員が使える状態ではありませんでした。
それが1人1台PCを持つことによって個別の進捗に合わせて活用できるようになります。
3 .ICTを活用した授業改革
授業での取り組みもICT化によって大きく変わります。
それは情報活用能力が求められているからです。
これまでは「パソコンの使い方を学習する」ことをしていました。
しかしこれからはそれを土台として、「パソコンを使って学習する」ということにシフトしていきます。
そのため授業でもパソコンを使って調べることや、データを自分で作って提出するようになります。
そうして情報を活用した授業改革を進めていくのです。
4.クラウド上でのデータ共有で業務効率化
授業に使う資料や業務に関わる資料をクラウド上で管理し業務効率化を図ります。
データ共有とクラウド管理によって、授業内容を教員同士で共有し、校内のクラウドで一括管理して教員の負担を減らすことが可能です。
たとえばGoogleが提供するドキュメントやスプレッドシートを活用すれば、誰でも同時に編集することができます。そのため毎回保存して、メールや印刷して確認を取らずとも、クラウド上で確認すれば業務が
教員は授業の準備や打ち合わせの時間がかかってしまうので、業務効率化ができるとその分だけ授業の質をあげることにもつながります。
だからクラウド上での管理で業務効率化を進めるわけです。
GIGAスクールで日本の教育が変わる
GIGAスクール構想実現に向けた4つのポイントは、
- 校内どこでも使える無線LAN
- 1人1台のタブレットPC
- ICTを活用した授業改革
- クラウド上でのデータ共有で業務効率化
GIGAスクール構想が実現すれば日本の教育の形は大きく変化します。
GIGAスクールが実現する上でのメリットとデメリットについては他の記事でも紹介していますので、ごらんになってください。